顎関節症は、整体・マッサージが症状の改善に効果的な施術方法です。
マッサージのように、顎関節症の原因となっている緊張している筋肉を指で押して、筋肉の緊張を緩めるような施術を行い、顎関節の動きを良くするための運動療法を併せて行うと効果的です。
また、顎関節症が起こる原因を理解し、その原因を改善することも、整体・マッサージの施術を受けるのと同時に大切なことです。
顎関節症の症状とメカニズム
顎関節症は、口を開けるときや食事の際に食べ物を嚙むときに痛みを伴います。
症状が軽い場合は、口を開けたときや閉じたときの軽い痛みや違和感を感じます。
症状が強い場合は、痛みで口を大きく開けることができないという症状や、食事の際に痛みで硬い食べ物を噛むことができないという症状が現われます。
痛みの程度や症状が起こる口の動かし方は人によって異なります。
顎関節症は、2種類あります。
1つ目は、顎関節に負担がかかることで、関節にある軟骨や関節の骨と骨の間にある関節円板という関節の中でクッションの働きをしている組織がすり減ります。その結果、口を動かしたときにすり減った組織が刺激され痛みがでます。
2つ目は、顎関節の周りの筋肉が緊張することで、口を動かしたときに顎関節の周りの筋肉に痛みがでます。
1つ目の、関節にある軟骨や関節円板がすり減っている場合も、痛みに伴い、顎関節の周りの筋肉の緊張が起こり、痛みと顎関節の動きの制限が強くなります。
関節にある軟骨や関節円板がすり減っている場合は、顎関節の正確な状態を把握するために、一度整形外科などでレントゲン撮影で検査したほうがいいです。患者様の症状を確認しながら必要な場合は、整形外科を御紹介します。
整形外科での診察や治療を受けながら、整体・マッサージの施術を受けることをおすすめします。
2つ目の、筋肉が緊張することで痛みがでる場合が大半です。その場合は、整形外科に行かずに、整体・マッサージの施術だけでも効果的です。
顎関節症の原因と改善方法
顎関節症を治す近道は原因を理解する
顎関節症の原因
何もしてないときでも、歯を食いしばる癖がある。
睡眠中に、歯ぎしりをする。
硬いものを噛んだときに、顎関節を痛めた。
口を大きく開けたときに、顎関節を痛めた。
などの原因が考えられます。
原因をしっかりと見極め、改善できるところは改善して、顎関節に負担がかからない方法を理解することが大切です。
原因を理解できたらそれを改善する
顎関節症の改善方法
普段から意識して歯を食いしばっていると気づいたときには、それを改善する。
また、上の歯と下の歯が普段は触れないように意識する。睡眠中の歯ぎしりがあまりにもひどい場合には、歯医者でマウスピースを作ってもらう。
食事のときは、左右で片方の歯を主に使って噛むのではなく、意識して左右バランスよく噛むようにする。
食事のときは、一度に口の中に入れる食べ物の量を少なくして、口を大きく開けないようにする。
などの改善方法があります。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった改善方法を見つけることが大切です。
顎関節症の原因となる筋肉
顎関節症の原因となる筋肉は3種類あります。
咬筋(こうきん)
咬筋は、顎の外側から耳の前方あたりまでの間にある筋肉です。
咬筋は、口を閉じるときに使う筋肉のため主に、食事中に食べ物を噛むときの痛みの原因になります。
咬筋が痛みの元となる顎関節症の原因
何もしてないときでも、歯を食いしばる癖があるため、咬筋が緊張する。
睡眠中に、歯ぎしりをするため、咬筋が緊張する。
食事のときに、左右で片方の歯を主に使って噛むため、左右で主に使う方の咬筋が緊張する。
などの原因があります。
内側翼突筋(ないそくよくとつきん)
内側翼突筋は、身体の表面からは触ることができない顎の骨の下にあり、顎関節の前方から下に伸びて、顎の外側に付いている筋肉です。
内側翼突筋は、咬筋と同じく口を閉じるときに使う筋肉のため主に、食事中に食べ物を噛むときの痛みの原因になります。
内側翼突筋が痛みの元となる顎関節症の原因
何もしてないときでも、歯を食いしばる癖があるため、内側翼突筋が緊張する。
睡眠中に、歯ぎしりをするため、内側翼突筋が緊張する。
食事のときに、左右で片方の歯を主に使って噛むため、左右で主に使う方の内側翼突筋が緊張する。
などの原因があります。
外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
外側翼突筋は、内側翼突筋と同じく身体の表面からは触ることができない顎の骨の下にあり、顎関節の前方にある筋肉です。
外側翼突筋は、口を開けるときに使う筋肉のため主に、口を開けるときの痛みの原因となる筋肉です。
外側翼突筋が痛みの元となる顎関節症の原因
食事のときに、一度に口の中に入れる食べ物の量が多く、口を大きく開けることが多いため、外側翼突筋が緊張する。
などの原因があります。
顎関節症の整体・マッサージ
施術方法
上記の顎関節症の原因となる3種類の筋肉の中から、問診や触診により、顎関節症の原因になっている筋肉を的確に見つけ出します。
内側翼突筋と外側翼突筋は、身体の表面からは触ることができないので、直接マッサージはできませんが、咬筋が原因となっている顎関節症では、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減され、顎関節の可動域が改善されます。
患者様によって快適に感じるマッサージの強さが違うため、患者様とコミュニケーションを取りながら、一人一人に合ったマッサージを提供することが大切です。
咬筋のマッサージは、仰向けでマッサージします。
咬筋は、緊張している筋肉の繊維が細いため、施術者は、中指か人差し指を使ってマッサージします。
細かい筋肉の繊維を意識しながら施術することで効率良く症状を改善させることができます。
また、マッサージと併せて顎関節の可動域を広げる運動療法も行います。
顎関節の骨と骨の間を広げるようにして、少し痛みがでるくらいの範囲まで顎関節を動かす運動療法を行います。そうすると、顎関節のすり減った軟骨や関節円板が関節内で刺激されにくくなり、顎関節の周りの筋肉の緊張が緩和され、顎関節の動きがスムーズになり、痛みが軽減されます。
顎関節の運動療法も、仰向けで行います。
顎関節の骨と骨の間を広げるように顎を下に引っ張りながら、顎を前後や左右に動かす運動療法を行います。
顎関節の構造を意識しながら施術することで効率よく可動域を改善させることができます。
施術頻度
施術の頻度は症状によって異なります。
症状が強い場合は、初めは週に2・3回施術できるといいです。
症状が軽い場合は、初めは週に1回施術できるといいです。
施術を続けると症状が改善してくるので、経過をみながら施術の頻度を少なくしていきます。
当院では、整体・マッサージの施術時間を10分 1,800円〜、時間を自由に決めることができ、施術時間を+10分延ばすごとに、+1,800円で施術します。
鍼治療を併用して施術効果を高める
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼を併用して施術をするとより効果があります。
鍼は、整体・マッサージでは届かない内側翼突筋や外側翼突筋に直接アプローチができ、咬筋の奥深いところにも直接アプローチができます。ですので、より筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、鎮痛効果が期待できます。
患者様と相談をしながら、整体・マッサージのみで施術をするか、鍼も併用して施術をするかを決めていきます。
当院では鍼の自費施術は、本数を1~5本 1,800円〜、本数を自由に決めることができ、本数を+2本増やすごとに、+900円で施術します。
鍼は続けて施術をする場合、健康保険を使って施術することができます。健康保険を使うことで、自費施術よりも料金を安く抑えることができます。
まとめ
以上のことから、顎関節症を治す近道は、症状が現れた原因をしっかりと見極め、改善できるところは改善して、顎関節に負担がかからない方法を理解することが大切です。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった改善方法を見つけることが大切です。
顎関節症の原因となる筋肉は3種類あります。
内側翼突筋と外側翼突筋は、身体の表面からは触ることができないので、直接マッサージはできませんが、咬筋が原因となっている顎関節症では、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減され、顎関節の可動域が改善されます。
また、顎関節の骨と骨の間を広げるようにして、少し痛みがでるくらいの範囲まで顎関節を動かす運動療法を行います。そうすると、顎関節のすり減った軟骨や関節円板が関節内で刺激されにくくなり、顎関節の周りの筋肉の緊張が緩和され、顎関節の動きがスムーズになり、痛みが軽減されます。
施術の頻度は症状によって異なります。
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼を併用して施術をするとより効果があります。
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