肩こりは、整体・マッサージが症状の改善に効果的な施術方法です。
主に、マッサージのように、肩こりの原因となっている緊張している筋肉を指で押して、筋肉の緊張を緩めるような施術が効果的です。
また、肩こりが起こる原因を理解し、その原因を改善することも、整体・マッサージの施術を受けるのと同時に大切なことです。
肩こりの症状とメカニズム
肩こりは、肩や首・肩甲骨周りの筋肉が緊張することで、痛い・重だるいなどの症状が現れます。人によって症状がでる場所が異なり、緊張している筋肉も人によって異なります。また、複数の筋肉が緊張している場合もあります。
肩こりの症状が強い人の特徴としては、じっとしているだけでも痛みや重だるさを感じており、横になって寝る姿勢になっても痛みや重だるさを感じます。
そのような人は、寝ているときにバンザイの姿勢で腕を上に挙げて寝ている人が多いです。バンザイの姿勢だと肩の筋肉の緊張が緩むので、無意識のうちに楽な姿勢をとっています。
肩こりがひどくなると緊張型頭痛といって、肩や首の筋肉が緊張したことが原因で頭痛を起こすこともあります。また、後頭神経痛という、後頭部や耳の後ろがズキンと鋭い痛みが起こる原因にもなります。その他にも、寝違え・めまい・耳鳴り・腕のしびれ・手のしびれを引き起こすこともあります。
頭痛・後頭神経痛・寝違え・めまい・耳鳴り・腕のしびれ・手のしびれの原因と整体・マッサージは、別のページで紹介しています。
肩こりの原因と改善方法
肩こり解消の近道は原因を理解する
肩こりの原因
長時間のデスクワークで猫背になるなどの不良姿勢を続けることが多い。
スマホなどの画面を見る時間が長い。
重い荷物を手で持ったり、肩にかけることが多い。
などの原因が考えられます。
原因をしっかりと見極め、改善できるところは改善して、肩がこらない姿勢や動作を理解することが大切です。
原因を理解できたらそれを改善する
肩こりの改善方法
デスクワークのときの、椅子や机の高さを調整して、猫背などの不良姿勢にならないようにする。
スマホなどの画面を見るときは、下を向いて画面を見るのではなく、目線の高さに画面を持ってきて、肩や首に負担がかからないようにする。
重い荷物を手に持ったり、片方の肩にかけるのではなく、リュックに入れて両肩でバランス良く持つようにする。
または、キャリーバッグに入れて肩に負担がかからないようにする。
などの改善方法があります。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった改善方法を見つけることが大切です。
肩こりの原因となる筋肉
肩こりの症状の原因となる筋肉は、肩や首・肩甲骨周りの筋肉の中で、10種類程度あります。
その中でも、肩こりの症状の原因となる代表的な筋肉を紹介します。
僧帽筋(そうぼうきん)
僧帽筋は、首から肩の上・背中まである、肩こりの原因となる筋肉の中でも、一番広範囲を占める大きな筋肉です。
肩の上の痛み(画像の『ポイント1』)・肩甲骨の内側の背中寄りの痛み(画像の『ポイント2』)の原因になります。
僧帽筋の『ポイント1』(肩の上)が痛みの元となる肩こりの原因
デスクワークのときに自然と肩をすくめた姿勢になり、肩の上に力が入ってしまうことで、『ポイント1』の部分にある筋肉が緊張する。
重い荷物を手で持ったり、肩にかけることが多いと、荷物の重みに耐えるために『ポイント1』の部分にある筋肉が緊張する。
僧帽筋の『ポイント2』(肩甲骨の内側の背中寄り)が痛みの元となる肩こりの原因
デスクワークで背中が丸まる猫背の姿勢になると、肩甲骨の内側にある『ポイント2』の部分にある筋肉が常に引っ張られて伸ばされた状態になり、硬くなる。
などの原因があります。
肩甲挙筋(けんこうきょきん)
肩甲挙筋は、肩甲骨の一番上から首にある頚椎の側面まで伸びている細長い筋肉です。
肩の上の痛み(画像の『ポイント1』)・側面の肩と首の付け根痛み(画像の『ポイント2』)の原因になります。
肩甲挙筋の『ポイント1』(肩の上)が痛みの元となる肩こりの原因
デスクワークのときに自然と肩をすくめた姿勢になり、肩の上に力が入ってしまうことで、『ポイント1』の部分にある筋肉が緊張する。
重い荷物を手で持ったり、肩にかけることが多いと、荷物の重みに耐えるために『ポイント1』の部分にある筋肉が緊張する。
肩甲挙筋の『ポイント2』(側面の肩と首の付け根)が痛みの元となる肩こりの原因
パソコンやスマホなどの画面を見るときに、画面が顔の正面よりの横の位置にあると、首を横に回して画面を見ることになります。
そうすると、首を横に回した側の肩と首の付け根の側面にある『ポイント2』の部分にある筋肉が常に収縮して緊張する。
などの原因があります。
頭板状筋(とうばんじょうきん)
頭板状筋は、首にある頚椎の下部から斜め上に伸びて、頭蓋骨に付いている筋肉です。
首の真後ろよりも少し外側の痛み(画像の『ポイント』)の原因になります。
頭板状筋の『ポイント』(首の真後ろよりも少し外側)が痛みの元となる肩こりの原因
スマホを見るときに下を向いて画面を見ると『ポイント』の部分にある筋肉が常に引っ張られて伸ばされた状態になり、硬くなる。
パソコンの画面を見るときに猫背の姿勢になると、首を前に突き出した状態になります。
横から見ると頭が肩よりも前に出ている姿勢になることで、『ポイント』の部分にある筋肉が常に収縮して緊張する。
などの原因があります。
菱形筋(りょうけいきん)
菱形筋は、肩甲骨の内側から背骨までの範囲にある筋肉です。
肩甲骨の内側の肩の上に近いところの痛み(画像の『ポイント1』)・肩甲骨の内側の背中寄りの痛み(画像の『ポイント2』)の原因になります。
菱形筋の『ポイント1』(肩甲骨の内側の肩の上に近いところ)が痛みの元となる肩こりの原因
重い荷物を手で持ったり、肩にかけることが多いと、荷物の重みに耐えるために『ポイント1』の部分にある筋肉が緊張する。
菱形筋の『ポイント2』(肩甲骨の内側の背中寄り)が痛みの元となる肩こりの原因
デスクワークで背中が丸まる猫背の姿勢になると、肩甲骨の内側にある『ポイント2』の部分にある筋肉が常に引っ張られて伸ばされた状態になり、硬くなる。
などの原因があります。
肩こりの整体・マッサージ
施術方法
上記の肩こりの原因となる代表的な筋肉や、その筋肉を含む10種類程度ある肩こりの原因となる筋肉の中から、問診や触診により、肩こりの原因になっている筋肉を的確に見つけ出します。
そしてその筋肉に、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減されます。
患者様によって快適に感じるマッサージの強さが違うため、患者様とコミュニケーションを取りながら、一人一人に合ったマッサージを提供することが大切です。
肩の上や肩甲骨周りのマッサージは、基本的にはうつ伏せの姿勢でマッサージします。妊婦さんやうつ伏せになることができない内臓疾患をお持ちの方などは、横向きの姿勢でマッサージします。
施術者は親指を使ってマッサージし、肩の上や肩甲骨周りのどの筋肉を押しているのかを意識しながら施術します。
首のマッサージは、仰向けでマッサージします。
首の筋肉は、肩の上や肩甲骨周りの筋肉よりも一つ一つの筋肉が細く、何種類もの細かい筋肉が密集しているため、施術者は親指よりも細い、中指か人差し指を使ってマッサージします。
細かい筋肉を意識しながら施術することで効率良く症状を改善させることができます。
施術頻度
施術の頻度は症状によって異なります。
症状が強い場合は、初めは週に2・3回施術できるといいです。
症状が軽い場合は、初めは週に1回施術できるといいです。
施術を続けると症状が改善してくるので、経過をみながら施術の頻度を少なくしていきます。
当院では、整体・マッサージの施術時間を10分 1,800円〜、時間を自由に決めることができ、施術時間を+10分延ばすごとに、+1,800円で施術します。
鍼灸治療を併用して施術効果を高める
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼やお灸が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼・お灸を併用して施術をするとより効果があります。
鍼は、整体・マッサージでは届かない身体の奥の筋肉に直接アプローチができ、より筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、鎮痛効果が期待できます。
お灸は、熱刺激で温めることによって、より血流が良くなります。
患者様と相談をしながら、整体・マッサージのみで施術をするか、鍼やお灸も併用して施術をするかを決めていきます。
当院では鍼の自費施術は、本数を1~5本 1,800円〜、本数を自由に決めることができ、本数を+2本増やすごとに、+900円で施術します。
お灸の自費施術は、8個まで 1,800円~、個数を自由に決めることができ、個数を+1個増やすごとに、+200円で施術します。
鍼とお灸は続けて施術をする場合、健康保険を使って施術することができます。健康保険を使うことで、自費施術よりも料金を安く抑えることができます。
まとめ
以上のことから、肩こり解消の近道は、症状が現れた原因をしっかりと見極め、改善できるところは改善して、肩がこらない姿勢や動作を理解することが大切です。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった改善方法を見つけることが大切です。
肩こりの原因となる筋肉は、肩や首・肩甲骨周りの筋肉の中で、10種類程度あります。
肩こりの原因となっている筋肉を見つけ出し、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減されます。
施術の頻度は症状によって異なります。
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼やお灸が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼・お灸を併用して施術をするとより効果があります。
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