寝違えは、整体・マッサージが症状の改善に効果的な施術方法です。
主に、マッサージのように、寝違えの症状の原因となっている緊張している筋肉を指で押して、筋肉の緊張を緩めるような施術が効果的です。
また、寝違えが起こる原因を理解し、その原因を予防することも、整体・マッサージの施術を受けるのと同時に大切なことです。
寝違えの症状とメカニズム
寝違えは、寝ているときに、肩や首の筋肉に負担がかかるような姿勢で寝てしまったときや、枕の使い方が悪くて肩や首の筋肉に負担がかかったまま寝てしまったときに、筋肉が緊張してしまいます。そうすると、朝起きたときに肩や首が痛い・痛くて首が動かないなどの症状を引き起こします。
寝ていると、多少痛みがある姿勢でもそのまま寝続けてしまうため、朝起きたときに、痛みとして自覚します。
寝違えの程度によって症状が異なります。
寝違えの症状が軽い場合は、首が動かせないわけではないが、首を動かすときに首や肩に多少の痛みや突っ張り感を感じます。
寝違えの症状が強い場合は、首を動かすと強い痛みを伴います。首を動かす方向によっては、痛みで全く動かすことができなくなります。
首や肩の筋肉が緊張して硬くなっている、肩こりが元々ある人は寝違えを起こしやすいです。肩こりが元々ある人は、寝ているときのちょっとした姿勢の変化でも、すぐに首や肩の筋肉に負担がかかって緊張してしまい、寝違えを起こしてしまいます。
子供が変な姿勢で寝ても寝違えを起こさないのは、子供は大人と違い、筋肉の柔軟性が高いため、変な姿勢で寝ても筋肉は緊張しません。
寝違えの原因にもなる、肩こりの原因と整体・マッサージは、別のページで紹介しています。
寝違えの原因と予防方法
寝違えを予防するには原因を理解する
寝違えの原因
枕の高さが合っていない。
寝返りをあまりせず、同じ姿勢で寝ている。
元々、首や肩がこっている。
などの原因が考えられます。
原因をしっかりと見極め、予防できるところは予防して、首や肩に負担がかからない寝方や肩がこらない方法を理解することが大切です。
原因を理解できたらそれを予防する
寝違えの予防方法
枕の高さが合っていない場合は、枕の下にバスタオルなどを引いて自分にあった枕の高さに調整する。
寝返りをあまりしない場合は、夜中に起きることがあれば、必ず意識的に寝返りをする。
日常生活での姿勢や動作を改善して、首や肩の筋肉に負担がかからないようにする。
などの予防方法があります。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった予防方法を見つけることが大切です。
寝違えの原因となる筋肉
寝違えの症状の原因となる筋肉は、肩や首の筋肉の中で、主に3種類あります。
僧帽筋(そうぼうきん)
僧帽筋は、首から肩の上・背中まである、広範囲を占める大きな筋肉です。
肩の上の寝違え(画像の『ポイント』)の原因になります。
僧帽筋の『ポイント』(肩の上)の寝違えの原因
寝返りをせずに、同じ向きの横向きの姿勢で長時間寝ることで、横向きで下になっている方の肩の『ポイント』の部分にある筋肉が緊張する。
元々、肩の上がこっている。
などの原因があります。
肩甲挙筋(けんこうきょきん)
肩甲挙筋は、肩甲骨の一番上から首にある頚椎の側面まで伸びている細長い筋肉です。
肩の上の寝違え(画像の『ポイント1』)・側面の肩と首の付け根の寝違え(画像の『ポイント2』)の原因になります。
肩甲挙筋の『ポイント1』(肩の上)の寝違えの原因
寝返りをせずに、同じ向きの横向きの姿勢で長時間寝ることで、横向きで下になっている方の肩の『ポイント1』の部分にある筋肉が緊張する。
元々、肩の上がこっている。
肩甲挙筋の『ポイント2』(側面の肩と首の付け根)の寝違えの原因
低い枕を使って、同じ向きの横向きの姿勢で長時間寝ることで、横向きで下になっている方の首の『ポイント2』の部分にある筋肉が緊張する。
仰向けで寝るときに、首を極端に片方に傾けて長時間寝ることで、傾けている方と反対の首の『ポイント2』の部分にある筋肉が常に引っ張られて伸ばされた状態になり、『ポイント2』の部分にある筋肉が緊張する。
元々、側面の肩と首の付け根がこっている。
などの原因があります。
多裂筋(たれつきん)
多裂筋は、首から腰の背骨の際・骨盤にまで付いている筋肉です。
首の下部から背中の上部の背骨の際の寝違え(画像の『ポイント』)の原因になります。
多裂筋の『ポイント』(首の下部から背中の上部の背骨の際)の寝違えの原因
高い枕を使って、長時間仰向けで寝ることで、『ポイント』の部分にある筋肉が常に引っ張られて伸ばされた状態になり、『ポイント』の部分にある筋肉が緊張する。
座った姿勢で、首を極端に下に向けて長時間寝ることで、『ポイント』の部分にある筋肉が常に引っ張られて伸ばされた状態になり、『ポイント』の部分にある筋肉が緊張する。
などの原因があります。
寝違えの整体・マッサージ
施術方法
上記の寝違えの原因となる3種類の筋肉の中から、問診や触診により、寝違えの症状の原因になっている筋肉を的確に見つけ出します。
そしてその筋肉に、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減され、首の可動域が改善されます。
患者様によって快適に感じるマッサージの強さが違うため、患者様とコミュニケーションを取りながら、一人一人に合ったマッサージを提供することが大切です。
肩の上や肩甲骨周りのマッサージは、基本的にはうつ伏せの姿勢でマッサージします。しかし、寝違えの症状が強くてうつ伏せになれない人もいます。また、妊婦さんやうつ伏せになることができない内臓疾患をお持ちの方などは、横向きの姿勢でマッサージします。
施術者は親指を使ってマッサージし、肩の上や肩甲骨周りのどの筋肉を押しているのかを意識しながら施術します。
首のマッサージは、仰向けでマッサージします。
首の筋肉は、肩の上や肩甲骨周りの筋肉よりも一つ一つの筋肉が細く、何種類もの細かい筋肉が密集しているため、施術者は親指よりも細い、中指か人差し指を使ってマッサージします。
細かい筋肉を意識しながら施術することで効率良く症状を改善させることができます。
施術頻度
施術の頻度は症状によって異なります。
症状が強い場合は、初めは毎日続けて施術できるといいです。
症状が軽い場合は、初めは1日おきに施術できるといいです。
寝違えの場合は、なるべく間隔を詰めて続けて施術をすると症状の改善が早いです。
寝違えを起こしてから日にちを空けずにすぐに施術を開始できれば、長くても1週間程度で症状が改善します。
寝違えを起こしてから施術を開始するまでに、日にちが空けば空くほど、症状の改善にも日にちがかかります。
当院では、整体・マッサージの施術時間を10分 1,800円〜、時間を自由に決めることができ、施術時間を+10分延ばすごとに、+1,800円で施術します。
鍼治療を併用して施術効果を高める
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼を併用して施術をするとより効果があります。
鍼は、整体・マッサージでは届かない身体の奥の筋肉に直接アプローチができ、より筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、鎮痛効果が期待できます。
患者様と相談をしながら、整体・マッサージのみで施術をするか、鍼も併用して施術をするかを決めていきます。
当院では鍼の自費施術は、本数を1~5本 1,800円〜、本数を自由に決めることができ、本数を+2本増やすごとに、+900円で施術します。
鍼は続けて施術をする場合、健康保険を使って施術することができます。健康保険を使うことで、自費施術よりも料金を安く抑えることができます。
まとめ
以上のことから、寝違えを予防するには、症状が現れた原因をしっかりと見極め、改善できるところは改善して、首や肩に負担がかからない寝方や肩がこらない方法を理解することが大切です。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった予防方法を見つけることが大切です。
寝違えの原因となる筋肉は、肩や首の筋肉の中で、主に3種類あります。
寝違えの原因となっている筋肉を見つけ出し、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減され、首の可動域が改善されます。
施術の頻度は症状によって異なります。
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼を併用して施術をするとより効果があります。
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