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肩・首・頭の症状・疾患

後頭神経痛の原因と整体・マッサージ

後頭神経痛は、整体・マッサージが症状の改善に効果的な施術方法です。
主に、マッサージのように、後頭神経痛の原因となっている緊張している筋肉を指で押して、筋肉の緊張を緩めるような施術が効果的です。
また、後頭神経痛が起こる原因を理解し、その原因を改善することも、整体・マッサージの施術を受けるのと同時に大切なことです。

後頭神経痛の症状とメカニズム

後頭神経痛の男性のイラスト

後頭神経痛は、後頭神経という後頭部や耳の後ろの感覚を感知する神経が、痛みを感知することで、ズキンという鋭い痛みが起こります。常に痛みを感じているというよりも、首を横に傾けた時や振り向いたときに、ズキンという鋭い痛みが起こります。

後頭神経痛は、2種類あります。

  • 1つ目は、大後頭神経痛です。
    大後頭神経は、首の真後ろにある筋肉の下を通り、後頭部と首の境目あたりから筋肉を貫いて後頭部まで神経が伸びています。ですので、大後頭神経痛では、後頭部にズキンという鋭い痛みが起こります。

  • 2つ目は、小後頭神経痛です。
    小後頭神経は、首の真後ろより少し外側の筋肉を貫いて耳の後ろまで神経が伸びています。ですので、小後頭神経痛では、耳の後ろにズキンという鋭い痛みが起こります。

大後頭神経と小後頭神経は、首の筋肉の下を通り、筋肉を貫いて後頭部や耳の後ろまで神経が伸びているため、首の筋肉が緊張することで、神経を刺激し、ズキンという鋭い痛みが起こります。そのため、首や肩の筋肉が緊張する肩こりが後頭神経痛の原因になることが多いです。
また、後頭神経痛は、ある程度持続した痛みを伴う頭痛とは違い、瞬間的にズキンという鋭い痛みが起こるのが特徴です。

肩こり・頭痛の原因と整体・マッサージは、別のページで紹介しています。

後頭神経痛の原因と改善方法

後頭神経痛を治す近道は原因を理解する

緊張型頭痛の原因

  • 長時間のデスクワークで猫背になるなどの不良姿勢を続けることが多い。

  • スマホなどの画面を見る時間が長い。

  • 睡眠時の枕の高さが合っておらず、首の筋肉が緊張する。

  • 上を向く作業が多く、首の筋肉が緊張する。

などの原因が考えられます。
原因をしっかりと見極め、改善できるところは改善して、首の筋肉が緊張しない方法を理解することが大切です。

原因を理解できたらそれを改善する

緊張型頭痛の改善方法

  • デスクワークのときの、椅子や机の高さを調整して、猫背などの不良姿勢にならないようにする。

  • スマホなどの画面を見るときは、下を向いて画面を見るのではなく、目線の高さに画面を持ってきて、首に負担がかからないようにする。

  • 起床時に首が痛いと感じる方は、睡眠時の枕の高さが合っていない可能性があります。
    その場合は、枕の下に、バスタオルなどを入れて高さを調節する。

  • 上を向く作業が多い方は、上を向くことで首の後ろの筋肉が収縮して緊張した状態になっています。
    ですので、逆に頭を下や斜め下に向けたりして、首の後ろの筋肉をストレッチのように伸ばして、首の筋肉の緊張をリセットする。

などの改善方法があります。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった改善方法を見つけることが大切です。

後頭神経痛の原因となる筋肉

後頭神経痛では、原因となっている筋肉のポイントを押すと、後頭神経痛の症状がでるところに、ジワーっと響く感じがあります。その筋肉の緊張を緩和させることで後頭神経痛が改善されます。
後頭神経痛の原因となる筋肉は2種類あります。

頭半棘筋(とうはんきょくきん)

頭半棘筋と大後頭神経のイラスト

頭半棘筋は、首の少し下の背骨からまっすぐ首にある頚椎に沿って上に伸び、頭蓋骨に付いている筋肉です。
大後頭神経は、頭半棘筋の下を通って、頭半棘筋の上部で筋肉を貫いて後頭部まで神経が伸びているため、頭半棘筋の上方の筋肉(画像の『ポイント』)が緊張すると、大後頭神経痛の症状が現れます。

『ポイント』(頭半棘筋の上方の筋肉)が痛みの元となる大後頭神経痛の原因

  • パソコンの画面を見るときに猫背の姿勢になると、首を前に突き出した状態になります。
    その状態で首を反って顎を前に出した姿勢になることで、『ポイント』の部分にある筋肉が収縮して緊張する。

  • 低すぎる枕を使って仰向けで寝ているため、首を反った姿勢で長時間寝ることで、『ポイント』の部分にある筋肉が収縮して緊張する。

  • 上を向く作業が多いため、『ポイント』の部分にある筋肉が収縮して緊張する。

などの原因があります。

頭板状筋(とうばんじょうきん)

頭板状筋と小後頭神経のイラスト

頭板状筋は、首にある頚椎の下部から斜め上に伸びて、頭蓋骨に付いている筋肉です。
小後頭神経は、頭板状筋の下を通って、頭板状筋の上部で筋肉を貫いて耳の後ろまで神経が伸びているため、頭板状筋の上方の筋肉(画像の『ポイント』)が緊張すると、小後頭神経痛の症状が現れます。

『ポイント』(頭板状筋の上方の筋肉)が痛みの元となる小後頭神経痛の原因

  • スマホを見るときに下を向いて画面を見ると『ポイント』の部分にある筋肉が常に引っ張られて伸ばされた状態になり、硬くなる。

  • パソコンの画面を見るときに猫背の姿勢になると、首を前に突き出した状態になります。
    横から見ると頭が肩よりも前に出ている姿勢になることで、『ポイント』の部分にある筋肉が常に収縮して緊張する。

などの原因があります。

後頭神経痛の整体・マッサージ

施術方法

上記の後頭神経痛の原因となる2つの筋肉の中から、問診や触診により、後頭神経痛の原因になっている筋肉を的確に見つけ出します。
そしてその筋肉に、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、後頭神経痛の症状がでるところにジワーっと響くらいで、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減されます。
患者様によって快適に感じるマッサージの強さが違うため、患者様とコミュニケーションを取りながら、一人一人に合ったマッサージを提供することが大切です。

首のマッサージは、仰向けでマッサージします。
首の筋肉は、一つ一つの筋肉が細く、何種類もの細かい筋肉が密集しているため、施術者は、細かい筋肉を判別して押すことができる、中指か人差し指を使ってマッサージします。
細かい筋肉を意識しながら施術することで効率良く症状を改善させることができます。

施術頻度

施術の頻度は症状によって異なります。

  • 症状が強い場合は、初めは週に2・3回施術できるといいです。

  • 症状が軽い場合は、初めは週に1回施術できるといいです。

施術を続けると症状が改善してくるので、経過をみながら施術の頻度を少なくしていきます。

当院では、整体・マッサージの施術時間を10分 1,800円〜、時間を自由に決めることができ、施術時間を+10分延ばすごとに、+1,800円で施術します。

鍼治療を併用して施術効果を高める

整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼を併用して施術をするとより効果があります。
鍼は、整体・マッサージでは届かない身体の奥の筋肉に直接アプローチができ、より筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、鎮痛効果が期待できます。
患者様と相談をしながら、整体・マッサージのみで施術をするか、鍼も併用して施術をするかを決めていきます。

当院では鍼の自費施術は、本数を1~5本 1,800円〜、本数を自由に決めることができ、本数を+2本増やすごとに、+900円で施術します。
鍼は続けて施術をする場合、健康保険を使って施術することができます。健康保険を使うことで、自費施術よりも料金を安く抑えることができます。

まとめ

以上のことから、後頭神経痛を治す近道は、症状が現れた原因をしっかりと見極め、改善できるところは改善して、首の筋肉が緊張しない姿勢や動作を理解することが大切です。
ご自身でいろいろと試しながら、自分にあった改善方法を見つけることが大切です。

後頭神経痛の原因となる筋肉は2種類あります。
後頭神経痛の原因となっている筋肉を見つけ出し、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、後頭神経痛の症状がでるところにジワーっと響くらいで、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。
施術の頻度は症状によって異なります。

整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼を併用して施術をするとより効果があります。

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