肋間神経痛は、整体・マッサージが症状の改善に効果的な施術方法です。
マッサージのように、肋間神経の走行上にある背中の緊張している筋肉を指で押して、筋肉の緊張を緩めて神経の働きを促す施術が効果的です。筋肉が薄い脇や胸・お腹上部に近いあたりは、消炎鎮痛の効果のある塗り薬を塗りながらマッサージをすると効果的です。
また、肋間神経痛の症状が起こる原因を理解することも、整体・マッサージの施術を受けるのと同時に大切なことです。
肋間神経痛の症状とメカニズム
肋間神経は、12本ある肋骨のそれぞれの間にあり、背骨から出て肋骨の間を通り、身体の前面にまで伸びています。ですので、肋間神経痛は、身体の中でも肋骨のある部分にのみ症状が現れます。人によって、肋骨のある部分の背骨に近いところに症状がでたり、脇に症状がでたり、胸やお腹の上部などの身体の前面に症状が現れることがあります。
症状も人によって異なり、
ビリビリする痛み
ズキズキする痛み
ズーンと重いような痛み
などがあります。
他の神経痛でもそうですが、肋間神経痛の場合も、気温が低いときや気温が高い夏でも冷房の風で冷えるときに症状が強く現われやすいです。また、雨や台風などで気圧が低いときや湿度が高いときに症状が強く現れやすいです。
肋間神経痛の原因
肋間神経痛の原因は、主に4つあります。
1つ目は帯状疱疹による肋間神経痛です。
帯状疱疹は、疲労やストレスで身体の免疫機能が落ちているときに、身体の中に潜伏していた帯状疱疹ウイルスが肋間神経を通って皮膚に水疱を伴う皮疹を作ります。
皮疹を作る前から「ビリビリする痛み」「ズキズキする痛み」が現れます。2つ目は帯状疱疹後の肋間神経痛です。
帯状疱疹後の肋間神経痛は、帯状疱疹のよる皮疹が治ったにも関わらず、肋間神経痛の症状が残ってしまった状態です。
帯状疱疹が発症しているときの「ビリビリする痛み」「ズキズキする痛み」がそのまま残ってしまう場合や、「ビリビリする痛み」「ズキズキする痛み」ほどは痛くないが、「ズーンと重いような痛み」などが残る場合があります。3つ目は、脊椎や肋骨の周辺の異常で起こる肋間神経痛です。
肋骨の骨折や脊椎の変形、胸椎椎間板ヘルニア、脊椎や肋骨の周辺にできた腫瘍などの影響で肋間神経が刺激され、肋間神経痛が起こります。4つ目は、原発性肋間神経痛です。
原発性の肋間神経痛は、上記の3つの原因などがない原因不明な肋間神経痛です。
ストレスや背中の筋肉の緊張などが関与していると考えられます。
帯状疱疹が疑われる場合には、すぐに皮膚科で診てもらったほうがいいです。皮膚科で処方してもらう抗ウイルス薬を早めに飲み始めれば、帯状疱疹後の肋間神経痛にもなりにくいです。
肋骨の骨折や脊椎の変形、胸椎椎間板ヘルニア、脊椎や肋骨の周辺にできた腫瘍などが疑われる場合も、整形外科などの医療機関で診てもらったほうがいいです。
患者様の症状を確認しながら必要な場合は、医療機関を御紹介します。
帯状疱疹後の肋間神経痛と原因不明な原発性の肋間神経痛は、整体・マッサージが症状の改善に効果的です。
肋間神経痛の施術のポイント
肋間神経痛の施術のポイントは、3つあります。
多裂筋(たれつきん)
多裂筋は、首から腰の背骨の際・骨盤にまで付いている筋肉です。
肋骨が付いている背骨の際の多裂筋が施術のポイントになります。背骨の下から肋間神経が出てくるので、肋間神経痛の症状がでると、多裂筋が緊張することがあります。
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
脊柱起立筋は、首から出て背骨と平行に下に伸びて、腰の下の骨盤の骨に付いている長い筋肉です。
背中の脊柱起立筋の下を肋間神経が通るので、肋間神経痛の症状がでると、脊柱起立筋が緊張することがあります。
肋骨と肋骨の間
肋骨と肋骨の間には、肋間神経が通っています。
脇や胸・お腹の上部などに肋間神経痛の症状がでている人は、症状がでている肋骨と肋骨の間が施術のポイントになります。
肋間神経痛の整体・マッサージ
施術方法
上記の肋間神経痛の3つの施術のポイントの中から、問診や触診により、肋間神経痛の原因になっている施術のポイントを的確に見つけ出します。
そして多裂筋と脊柱起立筋の場合は、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減されます。
患者様によって快適に感じるマッサージの強さが違うため、患者様とコミュニケーションを取りながら、一人一人に合ったマッサージを提供することが大切です。
多裂筋と脊柱起立筋のマッサージは、基本的にはうつ伏せの姿勢でマッサージします。妊婦さんやうつ伏せになることができない内臓疾患をお持ちの方などは、横向きの姿勢でマッサージします。
施術者は、親指を使ってマッサージし、背中のどの筋肉を押しているのかを意識しながら施術します。細かい筋肉を意識しながら施術することで効率良く症状を改善させることができます。
肋骨と肋骨の間は幅が狭く、筋肉が薄いため普通にマッサージすると肋骨を痛めてしまいます。ですので、消炎鎮痛の効果のある塗り薬を塗りながら弱い刺激で皮膚を滑らせるようにマッサージします。そうすると、血流が良くなり、神経の働きが改善されます。
肋骨と肋骨の間のマッサージは、横向きか仰向けでマッサージします。
施術者は、各指の指先や手のひらをを使って消炎鎮痛の効果のある塗り薬を塗りながら弱い刺激でマッサージします。
施術頻度
施術の頻度は症状によって異なります。
症状が強い場合は、初めは週に2・3回施術できるといいです。
症状が軽い場合は、初めは週に1回施術できるといいです。
施術を続けると症状が改善してくるので、経過をみながら施術の頻度を少なくしていきます。
当院では、整体・マッサージの施術時間を10分 1,800円〜、時間を自由に決めることができ、施術時間を+10分延ばすごとに、+1,800円で施術します。
鍼灸治療を併用して施術効果を高める
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼やお灸が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼・お灸を併用して施術をするとより効果があります。
鍼は、整体・マッサージでは届かない身体の奥の筋肉に直接アプローチができ、より筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、鎮痛効果が期待できます。
お灸は、熱刺激で温めることによって、より血流が良くなります。
患者様と相談をしながら、整体・マッサージのみで施術をするか、鍼やお灸も併用して施術をするかを決めていきます。
当院では鍼の自費施術は、本数を1~5本 1,800円〜、本数を自由に決めることができ、本数を+2本増やすごとに、+900円で施術します。
お灸の自費施術は、8個まで 1,800円~、個数を自由に決めることができ、個数を+1個増やすごとに、+200円で施術します。
鍼とお灸は続けて施術をする場合、健康保険を使って施術することができます。健康保険を使うことで、自費施術よりも料金を安く抑えることができます。
まとめ
肋間神経痛の原因は、帯状疱疹による肋間神経痛・帯状疱疹後の肋間神経痛・脊椎や肋骨の周辺の異常で起きる肋間神経痛・原発性肋間神経痛の4つがあります。
帯状疱疹後の肋間神経痛と原因不明な原発性の肋間神経痛は、整体・マッサージが症状の改善に効果的です。
肋間神経痛の施術のポイントは、3つあります。
多裂筋と脊柱起立筋の場合は、筋肉の繊維に対して垂直でまっすぐに指をあて、筋肉の繊維を傷つけないように、「痛気持ちいい」と感じる快適圧で押してマッサージします。そうすると、筋肉の緊張が緩和され、血流が良くなり、痛みが軽減されます。
肋骨と肋骨の間は幅が狭く、筋肉が薄いため普通にマッサージすると肋骨を痛めてしまいます。ですので、消炎鎮痛効果のある塗り薬を塗りながら弱い刺激で皮膚を滑らせるようにマッサージします。そうすると、血流が良くなり、神経の働きが改善されます。
整体・マッサージだけでも効果はありますが、鍼やお灸が苦手でなければ、整体・マッサージと鍼・お灸を併用して施術をするとより効果があります。
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